古墳探訪　大型古墳集成

　この古墳は、ランキング５１８位として、２０１８年６月４日のブログで紹介しています。そのブログでは、７年前の画質が悪い絵でしたので、再訪しました。国道３５４号線の「手野町南」交差点を北に向かい県道１１８号線を約１ｋｍ進み、「薬王寺」の裏山に位置しています。墳丘上の木々は部分的に伐採され、以前より墳丘は見えやすくなりました。古墳は、土浦市の史跡に指定されています。　
　滝沢誠さんは、「霞ヶ浦沿岸の前期前方後円墳　－土浦市王塚古墳の測量調査ー」（『筑波大学先史学・考古学研究　２８巻』所収）の中で、「こうした復元によって得られた墳丘各部の計測値は，次のとおりである。　墳丘　長さ約８４ｍ/主軸方向(前方部方向)N -１５２° -E (磁北基準)　　後円部　直径約４５ｍ/墳頂部平坦面径１２．５ｍ /上段径約２８ｍ/高さ(北側)７．０ｍ・ (東側) ８．０ｍ・ (西側) ９．５ｍ　　前方部　長さ約３９ｍ/前端幅約２５ｍ (復元)/高さ(西側) ３．５ｍ・ (南側) ３．０ｍ　以上の復元によって明らかなように，王塚古墳の墳丘形態は，狭長で低平な前方部をもつ点に最大の特徴が認められる。」（p.87）と述べています。
　約１００ｍ北西の同じ丘陵上に后塚古墳があります。

　後円部前の「馬頭觀世音菩薩」石碑。

　後円部中央。右側。左側。
　前方部右側。左側。


　前方部から後円部。前方部右隅から後円部。

　後円部墳頂の祠。

　後円部端全景。　　　　　　　　　　　　以上2019年3月撮影。