2019年01月23日
1110 大成(おおなり)古墳 島根県安来市 方墳 辺60m
島根大学考古学研究室 安来市教育委員会の『島根県安来市 大成古墳第4・5次発掘調査報告書』では、「墳丘については、従来、1辺36mの方墳とか45mの方墳とか言われてきたが、第1次調査で石室の位置を突きとめ、第3次調査で西側の墳端痕跡を確認したことによって、大成古墳のイメージは大きく変わることになった。石室が墳丘の中軸上にあるとすると、この古墳の規模は石室の辺りでは東西58m前後と復元されるのである。今次の調査で、竪穴式石室の両翼に別の埋葬施設があるらしいことが分かったので、石室がやはり墳丘中央にある蓋然性は強まったと言えよう。 従って、上記の想定は大きく誤っていないと考えられるが、北、つまり地形的に低い方ほど規模を増しているはずであるから、東西方向の規模は「約60m」と表現しておくのが穏当であろう。(中略)南北の規模については、北側の墳端がやや不確実だが、第3次調査の報告では、南側「区画溝」の墳丘側下端までを約44mと概算している。「区画溝」外側の肩までだと約47mとなる。」(p.80)と述べられています。古墳は、造山古墳群4基・塩津山墳墓群8基とともに、「荒島古墳群」という名称で国の史跡に指定されています。
古墳は、JR.山陰本線の「荒島駅」の南方に広がる丘陵上に立地しています。駅の南側を通る県道190号線沿いに島根県教委の標柱が立てられており、その案内図を参考にして駐車場の奥の階段を上って墳丘をめざします。墳丘付近に説明板が立てられていますが、墳丘上は草木が生い茂って整備されておらず、とても国指定史跡と思えない状況でした。中央に設けられた竪穴式石室からは、三角縁神獣鏡などの副葬品が出土しているだけになおさら残念でした。
標柱。説明板。
墳頂。
墳裾近景。
ほぼ全景。北西から。
全景。南東から?。 以上2013年11月撮影。
古墳は、JR.山陰本線の「荒島駅」の南方に広がる丘陵上に立地しています。駅の南側を通る県道190号線沿いに島根県教委の標柱が立てられており、その案内図を参考にして駐車場の奥の階段を上って墳丘をめざします。墳丘付近に説明板が立てられていますが、墳丘上は草木が生い茂って整備されておらず、とても国指定史跡と思えない状況でした。中央に設けられた竪穴式石室からは、三角縁神獣鏡などの副葬品が出土しているだけになおさら残念でした。
標柱。説明板。
墳頂。
墳裾近景。
ほぼ全景。北西から。
全景。南東から?。 以上2013年11月撮影。
Posted by じこま at 08:08│Comments(0)