2024年04月02日

番外 愛知県の古墳⑪ 勝変塚古墳 新城市 円墳 径8m

 岩原剛さんは、『東三河の古墳』の中で、「東三河地方は日本列島の中で積石塚古墳が集中して存在する地域のひとつである。」(p.80)、「東三河地方における積石塚古墳の分布の中心になるのは豊橋市北部と新城市との境界にある吉祥山とその周辺である。」(p.82)と述べています。そして、個々の積石塚古墳(群)の具体的な特徴を「【表4】 東三河地方の積石塚古墳」として表示しています。(p.83)
 この勝変塚古墳は、吉祥山の北端の段丘上に立地しており、その立地条件や現状から積石塚古墳と思われます。ただし、岩原さんの【表4】には記載されておらず、下記の新城市のHP.でも「積石塚」との文言はありませんでした。

 新城市のHP.の「勝変塚古墳(しょうへんづかこふん)」の項目で、「この古墳は、すぐ南側を宇利川が流れ、低い段丘上に立地しています。 墳形は円墳で、時期は古墳時代後期とされています。 また、八名郡誌では「小便塚」と記述されています。「勝変(しょうへん)」と「小便(しょうべん)」という語呂から生じたものと考えられますが、「勝変」というお坊さんを祀った墓であると言われています。」、「名称 勝変塚古墳、直径 8m、高さ 1.7m、形状 円墳、備考 墳丘の周囲は削られ、天井石等が露出している」と記されています。
 古墳は、新城市の史跡に指定されています。
  

 石柱と古墳。


 墳頂。


 全景。南から。

 全景。南西から。

 全景。北東から。


 石柱付近の石(墳丘の石材の一部か)。
        以上2024年3月撮影。  


Posted by じこま at 07:07Comments(0)