2024年09月13日
番外 愛知県の古墳52-5 大久手3号墳[志段味古墳群] 名古屋市 方墳 辺14m
この古墳の約40m北東に西大久手古墳が位置しています。下記では、「大部分が削平」と書かれていますが、訪問時は方形に復元されていました。
深谷淳さんは、名古屋市教育委員会文化財保護室発行の『国史跡 志段味古墳群の実像』の「大久手3号墳」の項目で、「墳丘 墳丘は大部分が削平されており、北西隅にあたる一部分のみが高さ70cmほど残存する。後述する周溝の形状、範囲から、一辺約14mの方墳と推定される。」、「出土遺物 周溝埋土より、須恵器の有蓋高坏・壺・高坏形器台・筒形器台が出土した。もとは墳丘上に配置されていたものと考えられる。(後略)」、「特徴 志段味古墳群で唯一確認されている方墳である。西大久手古墳にわずかに遅れて築造されたと推定されること、および同古墳と位置が近接することから、本古墳は西大久手古墳と関わりをもって築かれたとみることができる。」(p.54)と述べています。
余談ですが、志段味古墳群で唯一の方墳で、西大久手古墳とほぼ同時期の築造、須恵器の配置ということから、この3号墳の被葬者は、西大久手古墳の被葬者に仕えた陶工の親方と妄想してしまいました。
名古屋市教委の説明板。
墳頂の復元須恵器。
やや全景。東から。
ほぼ全景。西から。 以上2017年12月撮影。
深谷淳さんは、名古屋市教育委員会文化財保護室発行の『国史跡 志段味古墳群の実像』の「大久手3号墳」の項目で、「墳丘 墳丘は大部分が削平されており、北西隅にあたる一部分のみが高さ70cmほど残存する。後述する周溝の形状、範囲から、一辺約14mの方墳と推定される。」、「出土遺物 周溝埋土より、須恵器の有蓋高坏・壺・高坏形器台・筒形器台が出土した。もとは墳丘上に配置されていたものと考えられる。(後略)」、「特徴 志段味古墳群で唯一確認されている方墳である。西大久手古墳にわずかに遅れて築造されたと推定されること、および同古墳と位置が近接することから、本古墳は西大久手古墳と関わりをもって築かれたとみることができる。」(p.54)と述べています。
余談ですが、志段味古墳群で唯一の方墳で、西大久手古墳とほぼ同時期の築造、須恵器の配置ということから、この3号墳の被葬者は、西大久手古墳の被葬者に仕えた陶工の親方と妄想してしまいました。
名古屋市教委の説明板。
墳頂の復元須恵器。
やや全景。東から。
ほぼ全景。西から。 以上2017年12月撮影。
Posted by じこま at 07:07│Comments(0)