2024年09月17日

番外 愛知県の古墳52-7 東谷山27号墳[志段味古墳群] 名古屋市 円墳 径不詳

 志段味古墳群には、前期から後期に築造された60基余の古墳があります。東谷山山頂から尾根に続く尾張戸神社古墳・中社古墳・南社古墳、そして中位段丘上に位置する古墳群で規模最大の白鳥塚古墳が前期古墳です。そして、その間の高位段丘から中位段丘にかけて30数基の円墳が後期後半に築造され東谷山古墳群と呼称されています。この27号墳もその一基です。また、白鳥塚古墳の西側の中位段丘から低位段丘にある羽根古墳や西大久手古墳・東大久手古墳などは中期中葉から後期前葉に築造されています。
 27号墳は、東谷山古墳群でも比較的高所に立地し、南社古墳の南西約260mに位置しています。残念ながら、墳丘の封土が削られ横穴式石室の石材がむき出しとなっています。東谷山フルーツパーク第一駐車場北東側の「東谷山散策路入口」から上っていくと途中にあります。南社古墳・中社古墳・尾張戸神社古墳までは、まだ遠いですが・・・。  
 深谷淳さんは、名古屋市教育委員会文化財保護室発行の『国史跡 志段味古墳群の実像』の「表8-1 志段味古墳群一覧(1)」の中で、「No 30、古墳名 東谷山27号墳、墳形・規模(m) 円、埋葬施設 横穴式石室、時期 ③(おっさん註 後期後半~終末期(6世紀後半~7世紀)と深谷さんは指摘)、備考 現存」(p.8)と記しています。


 説明板。
番外 愛知県の古墳52-7 東谷山27号墳[志段味古墳群] 名古屋市 円墳 径不詳


 横穴式石室部分。
番外 愛知県の古墳52-7 東谷山27号墳[志段味古墳群] 名古屋市 円墳 径不詳
        以上2017年12月撮影。



Posted by じこま at 07:07│Comments(0)
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