2025年03月06日
追加469 天王塚古墳[岩橋千塚古墳群和佐支群] 和歌山県和歌山市 88m
先日、天王塚古墳の墳丘公開及び横穴式石室の限定公開(抽選により80人限定)があり、運よく当選することができたので訪問しました。
当日配布された、和歌山県立紀伊風土記の丘による「令和6年度古墳公開資料(天王塚古墳石室&墳丘公開) 令和7年3月2日(日)」では次のように記されていました。
「天王塚古墳は、6世紀中頃に築造された和歌山県内最大規模の前方後円墳(墳長約88m)で、首長墓の一つとみられています。岩橋山塊の最高所となる標高155mの天王塚山山頂に位置し、眼下に和歌山平野や紀の川をみることができます。」
「後円部に設置された南側に開口部をもつ横穴式石室は、結晶片岩の割石を用いて構築され、垂直石梁8本と石棚2枚を持つ岩橋型横穴式石室です。 石室は全長11.35m、天井までの高さ5.9mで、熊本県の大野窟古墳の横穴式石室(高さ6.48m)に続く、国内で2番目の高さをもつ横穴式石室として知られています。」
この古墳は、自分にとって因縁深い超発見困難古墳でした。数回のチャレンジ失敗を経て、2013年3月に初めて藪だらけの絵を撮ることができ、2015年10月に開催された現地説明会でようやく墳丘の様子がわかる絵が撮れました。(詳細は、2018年5月17日のブログ「469 天王塚古墳」で紹介)
また、「54年ぶりの石室公開」として話題になった、7年前の石室公開にも参加することができ(2018年3月6日のブログ「1番があれば2番がある 天王塚古墳の石室」で紹介)、今回で2度目の石室体験となりました。現在、墳丘の復元整備も北側部分がほぼ完了し、石室入口のある南側部分が今後の整備区域だと思われます。そして、前回は尾根上の小道を歩きましたが、今回は舗装道路ができており、前方部の西側にあった円形のタンク(給水タンク?)の跡地には、関係者の軽自動車が駐車してありました。10年以上前からは、想像できない光景でした。
余談ですが、墳丘・石室公開は午後からだったので、午前中、大阪府岬町の西陵古墳(ランキング29位)や和歌山市の大谷古墳(ランキング778位)などを訪問しました。偶然同じ場所で、石室公開当選者の方とお会いしました。石室見学時間も自分の次の回ということで、天王塚古墳のある「紀伊風土記の丘」でも再会し、大野窟古墳(ランキング[139]位)などの話ができ、初対面ながら旧知の友人と出会った気分でした。ただし、せっかちな自分は、大日山35号墳や将軍塚・知事塚古墳などを先に見学してから天王塚古墳に向かったので、大量の汗をかいてヘトヘトになりながら山道を進み、集合時間ギリギリ(少し遅れた?)になってしまいました。「古墳訪問は計画的に だらー」。
後円部中央。右側。左側。


前方部右側。左側。

前方部から後円部。前方部右隅から後円部。前方部左隅から後円部。


玄室入口(前壁)。
玄室の石梁。

玄室の石棚の一部。
玄室の死床の板石。
玄室の排水溝。
墳頂から市街地を望む。
古墳に至る舗装道路。
以上2025年3月撮影。
当日配布された、和歌山県立紀伊風土記の丘による「令和6年度古墳公開資料(天王塚古墳石室&墳丘公開) 令和7年3月2日(日)」では次のように記されていました。
「天王塚古墳は、6世紀中頃に築造された和歌山県内最大規模の前方後円墳(墳長約88m)で、首長墓の一つとみられています。岩橋山塊の最高所となる標高155mの天王塚山山頂に位置し、眼下に和歌山平野や紀の川をみることができます。」
「後円部に設置された南側に開口部をもつ横穴式石室は、結晶片岩の割石を用いて構築され、垂直石梁8本と石棚2枚を持つ岩橋型横穴式石室です。 石室は全長11.35m、天井までの高さ5.9mで、熊本県の大野窟古墳の横穴式石室(高さ6.48m)に続く、国内で2番目の高さをもつ横穴式石室として知られています。」
この古墳は、自分にとって因縁深い超発見困難古墳でした。数回のチャレンジ失敗を経て、2013年3月に初めて藪だらけの絵を撮ることができ、2015年10月に開催された現地説明会でようやく墳丘の様子がわかる絵が撮れました。(詳細は、2018年5月17日のブログ「469 天王塚古墳」で紹介)
また、「54年ぶりの石室公開」として話題になった、7年前の石室公開にも参加することができ(2018年3月6日のブログ「1番があれば2番がある 天王塚古墳の石室」で紹介)、今回で2度目の石室体験となりました。現在、墳丘の復元整備も北側部分がほぼ完了し、石室入口のある南側部分が今後の整備区域だと思われます。そして、前回は尾根上の小道を歩きましたが、今回は舗装道路ができており、前方部の西側にあった円形のタンク(給水タンク?)の跡地には、関係者の軽自動車が駐車してありました。10年以上前からは、想像できない光景でした。
余談ですが、墳丘・石室公開は午後からだったので、午前中、大阪府岬町の西陵古墳(ランキング29位)や和歌山市の大谷古墳(ランキング778位)などを訪問しました。偶然同じ場所で、石室公開当選者の方とお会いしました。石室見学時間も自分の次の回ということで、天王塚古墳のある「紀伊風土記の丘」でも再会し、大野窟古墳(ランキング[139]位)などの話ができ、初対面ながら旧知の友人と出会った気分でした。ただし、せっかちな自分は、大日山35号墳や将軍塚・知事塚古墳などを先に見学してから天王塚古墳に向かったので、大量の汗をかいてヘトヘトになりながら山道を進み、集合時間ギリギリ(少し遅れた?)になってしまいました。「古墳訪問は計画的に だらー」。
後円部中央。右側。左側。
前方部右側。左側。
前方部から後円部。前方部右隅から後円部。前方部左隅から後円部。
玄室入口(前壁)。
玄室の石梁。
玄室の石棚の一部。
玄室の死床の板石。
玄室の排水溝。
墳頂から市街地を望む。
古墳に至る舗装道路。
Posted by じこま at
07:07
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2025年03月06日
お知らせ
「番外 福井県の古墳」の途中ですが、先日和歌山県や奈良県の大型古墳を訪問したので、そちらを紹介します。ご了承ください。
Posted by じこま at
07:06
│Comments(0)