古墳探訪　大型古墳集成

　国道２５９号線の洲田交差点を南側に約７００ｍ進み、道路がカーブした箇所から東側のケモノ道を通り、林の中を進むと右手に小高いかたまりが見えてきます。ここが新美古墳です。回り込んだ先に説明板が設置されているので、古墳探索のドキドキ感はこれで一気に解消です。ただし、徒手空拳では大変なので、グーグルマップが必需品です。石室は開口していましたが、懐中電灯を持っていなかったので、真っ暗な石室内に入ることは躊躇しました。おまけに、蚊などの大群に襲われたので、すぐに逃げてしまいました。「石室マニアからは白眼視されるじゃん」。

　愛知県文化財マップ　埋蔵文化財記念物では、「包蔵地名：新美古墳（中略）包蔵地概要：円墳（径１６ｍ、高３ｍ、両袖式）、石室完存、海岩を用いて石室を築く。石室は埋まっていたが、境に並べた石棺の退化したものがみられ、３体の埋葬があったとみられる。墳丘が石室周辺をのぞき崩れた。昭和４４年調査。市指定。」と記されています。
　ただし、下記の説明板では、「墳丘は削られているが、墳形は推定直径約２０ｍ、現況の高さ３ｍの円墳である。」と記されていました。ここでは、現在径１６ｍ、復元推定径２０ｍと理解して、両論併記としました。
　上記のように、古墳は田原市の史跡に指定されています。

　余談ですが、通行時洲田交差点北側の店には、行列ができていました。確認したら、海鮮丼の専門店でした。「逃した魚はでかいダラー」。


　田原市教委の説明板。

　石室入口。石室内部。

　全景。南東から。
　全景。北から。　　　　　　　　以上2024年6月撮影。