2021年06月27日

番外 竹矢岩舟古墳 島根県松江市 前方後方墳 50m

 初めて訪問した時は、ビックリした古墳です。博物館に展示してあってもおかしくないような石棺が、草むらの中で異様な姿で放置されていたからです。よく見てみると、バラバラになった五輪塔の一部が石棺内やその縁に置かれていました。再訪時も、少し整理されたようですが、その姿には大きな変化はありませんでした。
 奈良女子大学の「前方後円墳データベース(全国版)」の、「竹矢岩船古墳」の項目で、「墳丘 形状:前方後方 築成:前方部1段、後円(ママ)部:1段 墳長:50m 後円(ママ)部:径(ママ)28×28m 高5.5m 前方部:幅26m 長22m 高4.5m 特記事項【造出】なし。【周濠】なし。」と記されています。
 墳丘上に石棺が残されているケースとしては、香川県高松市の石船塚古墳(ランキング1306位)・三谷石舟古墳(ランキング346位)、岡山県瀬戸内市の築山古墳(ランキング552位)などがありますが、これだけ「放置感」の強い古墳はあまりないと思いました。
 約100m西に手間古墳(ランキング864位)などがあり、この地域は古墳が集中して造られているエリアです。


 後方部中央。右側。左側。

 前方部右側。左側。


 前方部から後方部。前方部右隅から後方部。


 後方部墳頂。


 後方部墳頂の石棺。


 全景(横から)。右が後方部、左が前方部。西から。
            以上2016年3月撮影。


 全景(横から)。右が後方部、左が前方部。


 後方部墳頂の石棺。
            以上2013年11月撮影。  


Posted by じこま at 08:08Comments(0)