2022年02月18日

番外 福島県の古墳⑮ 天王壇古墳 本宮市 円墳 径38m

 本宮市教委の説明板によると、墳頂に「牛頭天王」を祀っているので、天王壇古墳と呼ばれているそうです。また、古墳の西側には、「幅5m、長3mの造り出しの方形部」があるそうです。そうすると、庚申壇古墳と同形、ほぼ同規模の造り出し付円墳となります。ただし、「造り出し」の規模がかなり異なりますが・・・。
 福島大学行政政策学類考古学研究室による『庚申壇古墳2 福島県本宮市庚申壇古墳発掘調査報告書』では、「天王壇古墳は、庚申壇古墳から西に約0.5kmに所在する直径約38mの造り出し付円墳である(略)。周溝内外から、円筒埴輪・朝顔形埴輪に加え甲冑形、女子、犬形、猪形、鳥形など多くの形象埴輪が出土した(中略)円筒埴輪および出土した須恵器kら5世紀中葉から後半の築造と考えられる」(p.3)と述べられています。
 本宮市の史跡に指定されています。また、埴輪などの出土品は、福島県の重要文化財に指定されています。


 本宮市教委の説明板。


 墳頂。


 ほぼ全景。西から。


 全景。東から。
        以上2017年4月撮影。  


Posted by じこま at 08:08Comments(0)