2023年12月20日

番外 静岡県の古墳㉑ー3 赤門上古墳(内野上3号墳)[内野上古墳群] 浜松市(旧浜北市) 56m 

 前々回にも書きましたが、12年ぶりの訪問でした。この古墳は保存状態が良く、前方部が低く柄鏡式の特徴が見られる、典型的な前期の前方後円墳です。また、後円部墳頂から東方に磐田原台地を望むことができ、再訪した甲斐がありました。  
 浜松市のHP.の「赤門上古墳」の項目で、「赤門上古墳は、内野台の舌状にのびる台地の端に築かれた、前方後円墳です。全長は56.3メートル、高さは4.9メートルです。 昭和36年に、静岡県立浜名高等学校によって発掘調査が実施されました。後円部には長さ5.58mのクスノキの大木を縦切りにした木棺が納められていました。この木棺の中からは、三角縁神獣鏡といった鏡や武器などが出土しています。古墳の形と副葬品の内容から古墳時代前期(4世紀 約1650年前)に築造された古墳と考えられます。」と記されています。
 古墳は、静岡県の史跡に指定されています。

 余談ですが、この古墳から出土した三角縁神獣鏡は、京都府木津川市の椿井大塚山古墳(ランキング55位)や奈良県天理市の黒塚古墳(ランキング119位)・奈良県河合町の佐味田宝塚古墳(ランキング195位)・滋賀県東近江市の雪野山古墳(ランキング792位)・兵庫県たつの市の吉島古墳(番外として2021年8月24日のブログで掲載)などの鏡と同型関係にあるそうです。赤門上古墳の被葬者は、畿内の王権と何らかのネットワークを形成していたと思われます。


 静岡県教委・浜松市教委の説明板。

 浜松市教委の説明板。

 浜松市の案内図。


 後円部中央。右側。左側。

 前方部右側。左側。


 前方部から後円部。前方部右隅から後円部。前方部左隅から後円部。


 後円部墳頂。

 後円部墳頂から東方の磐田原台地方面を見る。


 3つで全景(横から)。前方部。くびれ部。後円部。

 やや全景(横から)。右が前方部、左が後円部。
        以上2023年10月撮影。  


Posted by じこま at 07:07Comments(0)