2018年10月19日

887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m

 松本市教育委員会の『弘法山古墳 長野県松本市弘法山古墳調査報告』によると、「一応図面と現状とを照合しながら、当初の大いさ(おっさん註 ママ)を想定してみた。(中略)もしこの想定のもとに大いさ(おっさん註 ママ)を考えると、次のような数値になる。 主軸の長さ 約六六メートル 後方部の幅 約四七メートル 後方部の長さ 約四一メートル 後方部の高さ 約七.一五メートル 前方部の長さ 約二五メートル 前方部の幅 約二二メートル 前方部の高さ(前端部) 約三.五メートル」(pp.21~22)と述べられています。古墳は、 国の史跡に指定されています。
 古墳は中山丘陵北端の弘法山と呼ばれる尾根上に立地しています。前方部墳頂からは松本盆地を見下ろすことができ、はるかに北アルプスの山々を望む景勝の地にあります。地元では、桜の名所として知られているようです。後方部墳頂には、竪穴式石室の範囲を示す方形の石列が見られます。1974年以降の発掘調査により前方後方墳として確認され、当時東日本最古の古墳としてマスコミにも注目されました。近年話題になっている静岡県沼津市の辻畑古墳のように。
 余談になりますが、この古墳からは東海地方の影響を受けた土器が出土しており、前にも書いたように赤塚次郎さんの「東海系の拡散」の一例としても注目されている古墳です。また、早ければ来年度にも再発掘調査が行われるというニュースも流れています。

 石碑。
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m

 松本市教委の説明板2つ。
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m



 後方部中央。右側。左側。
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m

 前方部右側。左側。前方部から後方部。
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m


 後方部墳頂。
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m


 前方部右隅から後方部。右が前方部、左奥が後方部。
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m


 やや全景(横から)。右が前方部、左が後方部。北東から。
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m


 遠景。北から。
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m
            以上2016年4月撮影。


 木柱。松本市教委の旧説明板。
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m


 後方部右側。左側。
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m

 前方部。前方部から後方部。
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m


 後方部墳頂。
887 弘法山古墳 長野県松本市 前方後方墳 66m
              以上2012年7月撮影。



Posted by じこま at 08:08│Comments(0)
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