古墳探訪　大型古墳集成

　奈良女子大学の前方後円墳データベースの「元岡池ノ浦古墳」の項目で、「墳丘　形状：前方後円　築成：前方部：２段、後円部：３段　墳長：６１ｍ　後円部：径３４ｍ　高３．８ｍ　前方部：幅１７以上　長３０ｍ　高３．７ｍ　特記事項【造出】なし。【周濠】なし。【その他】墳丘側面は削平。墳丘基底面は傾斜（後円部側が高い）。」と記されています。また、福岡市教育委員会の『九州大学統合移転用地内埋蔵文化財発掘調査報告書　元岡・桑原遺跡群６』では、「塩除古墳や元岡池ノ浦古墳は、前者が５３ｍ前後（略）、後者が６０ｍ前後と一回り大きく（これらの規模は測量調査による推定のため若干の変動がありうる）」（p.11）と述べられています。
　古墳は、九州大学伊都キャンパスの敷地内にあります。大学正門の守衛さんに来校目的を伝え、事務室で許可を得て校内に入りました。どこの馬の骨かわからないおっさんに対して、丁寧に対応していただいた関係者の方々に感謝申し上げます。図書館付近の工事中のフェンスに古墳を紹介する貼り紙があり、思わずパチリ。ただし、「（許可なく）元岡池ノ浦古墳には近づかないようにお願いいたします。」という文言を見つけて、墳丘にむかうのは断念しました。したがって、遠景の絵のみです。

　九州大学伊都キャンパスの埋蔵文化財ガイド　その③


　遠景。中央が古墳。北から　　　　　　　　　　　　以上2014年10月撮影。