2021年04月08日

追加86 小造山古墳 岡山県岡山市及び総社市 142(135)m

  岡山市のHP.「岡山シティミュージアム」の中の「小造山古墳」の項目で、「 岡山市新庄上、総社市下林にある前方後円墳である。墳長142 m、後円部径約85m、同高さ約12m、前方部長60mで、二段築成である。後円部の周囲には、幅約10mの周濠がめぐり、その外側には幅約10mの外堤も認められる。また渡り土堤も3ヶ所認められる。出土している埴輪の特徴や、前方部がやや開き気味の墳形であることから、中期でも後半の時期といえ、造山古墳→作山古墳→小造山古墳の順に築かれたと考えられる。これら3墳は、いずれも同じ系譜の首長墓と考えられ、造山古墳で頂点を極めた吉備の中心勢力が、世代を重ねるごとに縮小していく様子がうかがえる。」と記されています。
 ただし、西田和浩さんは、「このうち(おっさん註 造山古墳群周辺の三須丘陵北側エリア)最大規模の古墳は墳丘長一三五メートルの小造山古墳である。後円部径九二メートル、後円部高十二メートル、前方部幅八六メートル、前方部高九メートルである。後円部のみ周溝をもつ。出土した埴輪の時期から五世紀中ごろとみられる。」(『吉備の超巨大古墳 造山古墳群』p.84)と述べています。
 かつて、大きさランキング100位までの古墳制覇を考えていた時の発見困難古墳の一つでした。造山古墳の約500m北西に位置していますが、南側からは「私有地につき 立入り禁止」の看板があり、「テクノパーク総社」という工業団地のある北側からようやくたどり着いた記憶があります。
 今回はその経験を活かして、簡単に見つけることができました。ただし、墳丘に上ってみるとビックリ。後円部墳頂には大きな盗掘坑があり、その隣には子どもが描いたと思われる絵画が設置されていました。さらに、西側のくびれ部から前方部にかけてアスレチック状?の手作りの遊具が作られており、目が点になってしまいました。
 愛知県だったら、断夫山古墳(ランキング68位)に次ぐ大型古墳なので、史跡指定するなど何らかの保護措置が必要だと思いました。懐かしさよりも、無念さの残る訪問となりました。
 

 後円部中央。右側。左側。
追加86 小造山古墳 岡山県岡山市及び総社市 142(135)m
追加86 小造山古墳 岡山県岡山市及び総社市 142(135)m
追加86 小造山古墳 岡山県岡山市及び総社市 142(135)m

 前方部右側。左側。
追加86 小造山古墳 岡山県岡山市及び総社市 142(135)m
追加86 小造山古墳 岡山県岡山市及び総社市 142(135)m


 前方部から後円部。
追加86 小造山古墳 岡山県岡山市及び総社市 142(135)m


 後円部墳頂の盗掘坑2つ。
追加86 小造山古墳 岡山県岡山市及び総社市 142(135)m
追加86 小造山古墳 岡山県岡山市及び総社市 142(135)m

 後円部墳頂の絵画。
追加86 小造山古墳 岡山県岡山市及び総社市 142(135)m
            以上2021年2月撮影。



Posted by じこま at 08:08│Comments(0)
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