2023年08月26日

番外 長野県の古墳④ー1 森将軍塚2号墳 千曲市 円墳 径20m

 長野県で規模最大の森将軍塚古墳(ランキング320位)と同一の尾根上に位置している円墳です。尾根上には13基の小古墳が築造されており、この2号墳が最大です。また、森将軍塚古墳から南西約200mの尾根上に有明山将軍塚古墳(2018年4月14日のブログで「ランキング320-1」として掲載)があります。     
 長野県更埴市教育委員会が1987年に発行した『森将軍塚古墳 ー保存整備事業第6年次発掘調査概報ー』で、「2号墳は、森将軍塚古墳の東方約120m、標高460mの尾根の突端 に位置する。昭和43年に、東京教育大学 によって主体部および墳丘の トレンチ調査が実施 され、組合式石棺 を内蔵 し、円筒埴輪列 を有する円墳であることが明 らかにされている。 ところが、古墳の東側はその後の土砂採取 によって大 きな断崖 となっており、崖崩れによる崩壊 の危険性が強 まって きたので、その緊急性と重要度を考慮の結果、今回その全面調査 を実施 した。
 ①墳丘の調査  前回の発掘調査の結果、2号墳は直径約18m、高さ約3mの丘尾切断によって築造 された円墳であろ うとの見解が示 された。今回の調査では、墳丘の全面発掘 を実施 して墳域 を確定 し、墳形・規模のよ り正確 な把握 を試みるとともに、前回の調査で一部検出された円筒埴輪列の囲続状態 を確定 し、さらに墳丘内部に トレンチを設 けて墳丘の構築状況 をよ り明 らかにす ることに主眼 を置いた。(中略)この平坦面と墳丘斜面の境界に相当する傾斜 変換 ライ ンを墳端 と考 えれ ば、墳 丘の平面形は東 西径約 20.0m、南北径約19.5mを測り、直径約20mの 正円形をなす円墳 とな る」と結論づけています。

 余談ですが、「森将軍塚古墳」は1971年に国の史跡に指定されていました。その後、2007年に倉科将軍塚古墳(ランキング606位)・土口将軍塚古墳(ランキング795位)・有明山将軍塚古墳を追加して、「埴科古墳群」という名称で、再指定されています。


 説明板。
番外 長野県の古墳④ー1 森将軍塚2号墳 千曲市 円墳 径20m


 やや全景。
番外 長野県の古墳④ー1 森将軍塚2号墳 千曲市 円墳 径20m

 やや全景。
番外 長野県の古墳④ー1 森将軍塚2号墳 千曲市 円墳 径20m
        以上2016年4月撮影。


 やや全景。
番外 長野県の古墳④ー1 森将軍塚2号墳 千曲市 円墳 径20m


 全景。
番外 長野県の古墳④ー1 森将軍塚2号墳 千曲市 円墳 径20m
         以上2011年5月撮影。



Posted by じこま at 07:07│Comments(0)
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