2020年12月29日
898-1 天王山古墳のおまけの「甲山古墳」 滋賀県野洲市 円墳 径34(30以上)m
天王山古墳がある「桜生(さくらばさま)史跡公園」内に位置する円墳です。横穴式石室の内部には石棺が残されています。下記のように、当時としては、現代のくまモン以上のブランド力のある「阿蘇ピンク岩」を使用しています。
滋賀県教育委員会事務局文化財保護課の「№023 大岩山古墳群」の中の「甲山古墳」では、「大岩山から北西に延びる丘陵の先端付近に築造された、横穴式石室を主体部とする円墳です。この地域は桜生(さくらばさま)と呼ばれる場所で、近接して、天王山古墳、円山古墳が立地します。墳丘の直径は30m以上、周囲の水田と墳頂部の比高差20m程もある、名前のとおり「甲(かぶと)」を伏せたような形をしています。主体部は、墳丘の中心に造られた、全長が14.2mにおよぶ大型の横穴式石室で、羨道の天井は、一石ごとに階段状に低くなっています。玄室の規模は、長さ6.8m、幅2.8m、高さは3.3mもあり、床面には玉石が敷き詰められていました。玄室の中央には、中が真っ赤に着色された長さ2.6m、最大幅1.6m、高さ約1.8mの大きさの刳り抜き式の家形石棺が納められていました。この赤い顔料の成分は、水銀朱と、ベンガラ(酸化鉄)の両方が用いられていることがわかっています。この石棺の石材は、熊本県宇土半島産阿蘇溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)であることもわかりました。(後略)」と記されています。
1941年に国の史跡に指定されていましたが、近隣の7基の古墳とともに「大岩山古墳群」という名称で再指定されています。
野洲市教委の桜生史跡公園についての説明板。
説明板。
ほぼ全景。
石室入口。石室内部。
以上2015年12月撮影。
墳頂。
石室入口。
以上2009年6月撮影。
滋賀県教育委員会事務局文化財保護課の「№023 大岩山古墳群」の中の「甲山古墳」では、「大岩山から北西に延びる丘陵の先端付近に築造された、横穴式石室を主体部とする円墳です。この地域は桜生(さくらばさま)と呼ばれる場所で、近接して、天王山古墳、円山古墳が立地します。墳丘の直径は30m以上、周囲の水田と墳頂部の比高差20m程もある、名前のとおり「甲(かぶと)」を伏せたような形をしています。主体部は、墳丘の中心に造られた、全長が14.2mにおよぶ大型の横穴式石室で、羨道の天井は、一石ごとに階段状に低くなっています。玄室の規模は、長さ6.8m、幅2.8m、高さは3.3mもあり、床面には玉石が敷き詰められていました。玄室の中央には、中が真っ赤に着色された長さ2.6m、最大幅1.6m、高さ約1.8mの大きさの刳り抜き式の家形石棺が納められていました。この赤い顔料の成分は、水銀朱と、ベンガラ(酸化鉄)の両方が用いられていることがわかっています。この石棺の石材は、熊本県宇土半島産阿蘇溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)であることもわかりました。(後略)」と記されています。
1941年に国の史跡に指定されていましたが、近隣の7基の古墳とともに「大岩山古墳群」という名称で再指定されています。
野洲市教委の桜生史跡公園についての説明板。
説明板。
ほぼ全景。
石室入口。石室内部。
墳頂。
石室入口。
Posted by じこま at
08:08
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