2019年03月02日

1197-3 上溝天神塚古墳(上溝5号墳)のおまけの「代田山狐塚古墳」 長野県飯田市 前方後方墳 42m

 飯田市内の前方後円墳の多くが5世紀後半から6世紀末にかけて築造され、天竜川右岸下段に立地しています。しかしながら、この狐塚古墳は下記のように、上段に立地する前方後方墳で、4世紀の築造と考えられています。飯田市の古墳群の中では例外的な古墳で、長野県の史跡に指定されています。ただし、国指定史跡「飯田古墳群」には含まれていません。
 長野県飯田市教育委員会の『飯田における古墳の出現と展開』では、「上段(おっさん註 天竜川右岸上段のこと)に前方後方墳の代田山狐塚古墳(墳丘長約42m)が築造され、当地方で最も古い段階の古墳と考えられる。墳丘測量のみで発掘調査は実施されていないが、墳丘形態から東海地方の系譜につながるものであり、築造時期は4世紀に遡る可能性が指摘されている」(p.13)と述べられています。

 標柱。

 長野県教委・飯田市教委の説明板。


 後方部右側。左側。

 前方部右側。左側。


 後方部墳頂。墳頂付近。


 前方部から後方部。前方部左隅から後方部。


 ほぼ全景(横から)。右が前方部、左が後方部。北西から。
            以上2015年9月撮影。  


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2019年03月02日

1197-2 上溝天神塚古墳(上溝5号墳)のおまけの「飯田古墳群松尾単位群(支群)」 長野県飯田市

 次の3基の古墳はいずれも、「飯田古墳群」を構成する古墳として、国の史跡に指定されています。ただし、国指定前の絵なので、説明板は旧来のものです。

  ① 水佐代(みさじろ)獅子塚古墳 前方後円墳 60m

 石碑。

 説明板2つ。前者は飯田市教委。後者は水城区・水城お立府保存会。


 後円部右側。左側。

 前方部右側。左側。


 前方部から後円部。


 前方部端全景。南から。


 後円部端全景。北から。
            以上2015年9月撮影。


  ② おかん塚古墳(上溝1号墳) 前方後円墳(前方部削平) 推定50m

 石室入口。石室内部。


 残存後円部。西から。


 残存後円部。北から。
            以上2015年9月撮影。


  ③ 姫塚古墳(上溝6号墳) 前方後円墳 40m

 後円部右側。左側。

 前方部右側。左側。


 後円部墳頂。


 石室入口。石室内部。
            「暗くてよくわからんじゃん」。

 全景。南東から。
            以上2015年9月撮影。  


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2019年03月02日

1197 上溝(あげみぞ)天神塚古墳(上溝5号墳) 長野県飯田市 60→(推定42)m

 飯田市のHP.の「国指定史跡飯田古墳群パンフレット」の中の「➏上溝天神塚古墳 前方後円墳」の項目で、「墳丘長40(推定41.5)m・横穴式石室・6世紀中頃 墳丘上に天神社が祀られていることから天神塚古墳と呼ばれています。墳丘は削られていますが、発掘調査で墳丘のまわりに二重に溝がめぐることがわかっています。後円部にある横穴式石室は大型の自然石を積み上げたもので、細長い形状が特徴です。」と記されています。また、奈良女子大学の前方後円墳データベースの「上溝5号墳(天神塚古墳)」の項目で、「墳丘 形状:前方後円 築成:後円部:2段 墳長:45m 後円部:径25m 高5m」と記されています。「飯田古墳群」を構成する古墳のひとつとして、国の史跡に指定されています。
 古墳は、国道151号線と国道153号線の「東鼎」交差点の約300m南東に位置しています。前方部は削平され、後円部も神社が建立されて墳丘はかなり改変されています。ただ、全長10.7m・幅2.1m・高さ1.8mという大きな横穴式石室は現存しており、石室マニアにとっては魅力的な古墳です。
 「飯田古墳群」の中では、中央部にあたる「松尾単位群(支群)」に属しています。「松尾単位群(支群)」では、上溝天神塚古墳の他に、水佐代獅子塚古墳・御射山獅子塚古墳(ランキング1014位)・姫塚古墳・おかん塚古墳が史跡指定され、指定外で代田獅子塚古墳(ランキング916位)があります。また、この松尾エリア内ですが、他の古墳と築造時期・墳丘形態が異なる前方後方墳の代田山狐塚古墳がありますが、なぜか上記パンフレットには掲載されていません。    

 石碑。


 石室入口。石室内部。


 前方部跡から後円部。西から。


 後円部。
            以上2015年9月撮影。


 石碑。


 石室入口。石室内部。


 後円部墳頂。


 後円部の一部。


 後円部端全景。
              以上2011年5月撮影。  


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