2019年02月02日

1134 石ノ梅古墳(蘭場古墳) 宮城県大崎市 前方後方墳 60m

 奈良女子大学の前方後円墳データベースの「石の梅古墳」の項目で、「墳丘 形状:前方後方 墳長:60m 後円(ママ)部:径(ママ)30m 高6.5m」と記されています。      
 大崎市街地から鳴子温泉に向かう国道47号線が江合川を南に渡り、県道267号線と合流する交差点を西に進むと「上野々・潟沼」の案内標識があり、そこから南に行くと「石の梅古墳」の木柱があります。その小道を西に進むと林の中に高まりがあり、蘭場神社の社殿が建立されています。ここが、目的の古墳です。訪問時、グーグルマップを参考にして表示されている場所に行きましたが、神社や標識の木柱が見当たりませんでした。周辺をウロウロして、南側の林の中に神社を見つけて一安心、木柱を発見してようやく確信できました。木柱には、「前方後円墳」と記してありますが、ここでは主軸を南北にとる前方後方墳として書いていきます。余談ですが、大型古墳を墳丘長60m以上の古墳と定義するなら、この石ノ梅古墳は最北の地にある大型前方後方墳ということになります。

 木柱。表と裏。


 後方部右側。左側。

 前方部跡から後方部。


 後方部墳頂。


 後方部全景。東から。


 後方部全景。西から。


 全景(横から)。右が前方部跡、左が後方部。西から。
            以上2017年5月撮影。  


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2019年02月02日

1133 鉢塚古墳 大阪府藤井寺市 60m

 藤井寺市のHP.の「鉢塚古墳と割塚古墳」の項目で、「鉢塚古墳は、岡ミサンザイ古墳の北側約100メートルのところにある墳丘の長さが60メートルの前方後円墳です。前方部は西を向いています。表面の土の流出などで、もとの形はやや不明瞭になっています。墳丘のまわりには濠がめぐっていましたが、現在は埋め立てられ、その上に藤井寺西幼稚園が建っています。埋葬施設や副葬品はなどは分かっていません。しかし、墳丘に石を葺いた形跡が認められないことなどから、同古墳は、5世紀末から6世紀初めに造られたものと思われます。」と記されています。また、奈良女子大学の前方後円墳データベースの「鉢塚古墳(鉢山古墳)」の項目で、「墳丘 形状:前方後円 墳長:60m 後円部:径38m 高6.5m 前方部:幅40m 長:30m 高4m 特記事項【周濠】楯形(現在埋め立て)。」とも記されています。「古市古墳群」を構成する古墳のひとつとして、国の史跡に指定されています。
 上記のように、この古墳の約100m南に宮内庁が仲哀天皇と治定している岡ミサンザイ古墳(ランキング17位)があります。出土した埴輪などから、岡ミサンザイ古墳と同時期に築造された「陪塚」と考えられています。また、宮内庁の管理下には無いので立ち入りは可能です。「いいだらー」。
 余談ですが、この古墳の約200m南東に船形埴輪を模した建造物があります。これが、藤井寺市立生涯学習センター(アイセルシェラホール)で、津堂城山古墳(ランキング30位)から出土した水鳥形埴輪や西墓山古墳の鉄器埋納土壙などが展示されています。

 河内ふるさとのみち・藤井寺市教委の説明板。


 後円部。


 前方部。


 前方部から後円部。西から。
            以上2014年1月撮影。  


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